- 民間に転職したい
- 公務員の再就職は難しい?
- 元公務員は民間では通用しない?
先日、こんな悩みを見ました。
公務員からの転職や再就職はやはり難しいのでしょうか? というか実質不可能ですか?民間に転職は厳しいと思います。先日、外部講習で同職(人事担当)の方々と話しましたが、見解は同じで印象は悪いです。公務員は元々非生産型ですから言わば「いれば金がもらえる仕事」、実際雇用しても公務員の染み着いたいれば金がもらえる習性は抜けないから仕事に対する姿勢が違って意欲的ではない、マニュアルに添ったことしかできない
結構、公務員の民間企業への転職に対して辛口の意見をみます。果たして本当に公務員は通用しないのでしょうか?
結論から言います。
民間転職は難しくはない。自分次第です。
本記事では公務員から民間へ転職を考えている人の悩みを解決します。
○自己紹介
- 某中核市で約5年公務員として勤務
- 公務員から民間企業へ転職を成功
- 転職活動時に公務員だからと言って嫌な反応をされたことはありません
公務員は転職・再就職できない?
公務員の転職や再就職についてはネガティブな意見をたくさん見ます。なぜかみんな公務員は民間では使えないとか言っている。
世間的には元公務員は悪い印象があるような意見も見ました。公務員と民間の違いはあるのでしょうか?
仕事内容に違いはあるけど働くことは変わりありません。公務員=使えないと判断するソースがない。
転職・再就職が難しい理由
公務員が転職するのが難しいと言われている理由を紹介します。一般的に言われている理由です。
- 非営利
- 臨機応変さ
- 勝手なイメージ
順番に解説していきます。
非営利
民間企業は利益を追求しなければなりません。売上があってこそ社員の給与や会社を維持できます。
反対に公務員は税金で給与をもらっています。税金は国民が納めなければならない義務です。
利益を追求しなくても収入はあるわけです。言い方は悪いですが適当に仕事している人でも給与がもらえてしまう。
利益追求のスタイルに公務員はついていけないと判断されているのが原因と考えます。
臨機応変さ
公務員はマニュアルに則した対応しかできない。臨機応変さがないから駄目だ。
このような意見もよく目にします。民間企業は常に臨機応変さが求められる。マニュアルはあるけどマニュアル通りでは仕事はできない。
公務員は自分の決められた仕事をやっていれば良い。事務処理などある程度のマニュアルにそって対応すれば良いと思われていると感じます。
勝手なイメージ
公務員=頭が固いとか、プライドが高くて使いにくいと言ったイメージがある。
公務員に対するイメージのせいで元公務員を採用するのを嫌っている所もあるでしょう。
残念ながら公務員に対して世間ではイメージが良くないのもわかります。一定数の変な職員のせいで公務員が悪い印象を持たれている。
公務員に対する勝手な印象から転職がうまくいかないこともあると考えます。
私は転職できた
2021年3月一杯で公務員を退職しました。
本格的に就活を始めたのが2月ころ。3社くらい受けて内定をもらいました。
確かに私も公務員は民間で通用しない。転職・再就職は難しいと言う情報にビビっていました。
でも転職活動をすると全くそんなことはなかった。
もちろん「なぜ公務員を辞めたのか?」は必ず聞かれました。
それは意地悪とか悪い意味ではなく単純に公務員の待遇を捨ててまでなぜ転職するのかといったことです。
「なぜ公務員を辞めるのか?」の理由が明確でなければ厳しいでしょう。
一般的に公務員は待遇が良い。その条件を捨ててまで違う道を選ぶ理由とは?辞めるのはネガティブな理由からでは?とか思われてしまいます。
公務員を辞める理由を明確にする。絶対にネガティブ理由ではいけません。たとえ本当はネガティブ理由であっても前向きに理由に変えましょう。
- 挑戦したいことがある
- 本当にやりたいことを見つけた
このあたりを理由に転職活動をすれば大丈夫です。
そして一番言いたいのは公務員=民間では無能ではないです。
公務員が転職できないとか使えないとか情報があります。全くの出鱈目です。転職しても普通に通用します。
むしろ公務員の経験が役にたっているとすら感じています。
自分次第でなんとでもなります。情報に惑わされず自分の信じた道を進みましょう。
公務員だったメリット
私が民間で仕事をしていて公務員で良かったと感じたことを紹介します。
主にマインドだったり仕事に対する姿勢の面でよかったと感じたことです。
- まじめさ
- 対応の丁寧さ
- 勤勉
順番に解説していきます。
まじめさ
まじめに自分の仕事をまっとうする。公務員で叩き込まれた精神。
新人研修でも公務員としての自覚を持って生活しろと言われた。市民の目はいつも厳しく公務員を評価している。
常に意識を高くもち、職務をまっとうする姿勢。公務員を経験したからこそ強く身についたと感じています。
今の仕事でも自分のやるべきことは必ずやり遂げる姿勢。クレームに繋がらないように細心の注意を心がける。ゆるいルールでも仕事をしている以上は砕けすぎない。
対応の丁寧さ
公務員は絶対に市民との対応がついて回ります。市民は公務員に対して厳しい目線でいる。
ちょっとした不敬な対応でもキレます。職員は神経を使っています。
新人研修でも市民への対応についていはうるさく言われました。班で対応のロールプレイングをしました。
電話対応であったり、対人であったりとどうしても丁寧になってしまう。
この丁寧さが今の仕事にもいきていると感じます。どうしても公務員と比べると対応が雑だと思う部分があります。官民の違いかな?と思うこともあります。
相手に対しては丁寧に対応していて損することはありません。公務員で培った丁寧さを存分に発揮しています。
勤勉
公務員は勤勉でまじめな人が多いです。
自分の仕事に対して努力を欠かさない。間違ったことやわからないことは対策する。成長するために勉強や研修に力を入れている。
公務員で当たり前だった勉強や自己成長も役に立っています。仕事で結果を出すために努力する。相手から学んだり、わからないことを解決する。
自ら勉強して成長する姿勢はとても評価されました。これも公務員として働いた経験から得たスキルです。
オススメの転職方法
ズバリ、公務員から民間企業への転職を成功させるには転職サイトを活用した方が良い。
私も転職サイトを活用しました。
やはり、公務員が転職出来ないと言った悩みはある。転職を成功させた立場だから「大丈夫」と言えるだけであって… 転職中の人からすれば不安で一杯でしょう。
私は転職サイトでスタッフの方に面談をしてもらいました。公務員から転職した人の事例であったりいろいろ相談に乗ってくれました。
一人で悩むよりはプロに相談したほうが良い。ハロワで普通に転職活動をするよりも安心して活動できます。
まとめ
公務員から転職や再就職は難しいと言う情報がある。
しかし、公務員が通用しないことはない。公務員からの転職を成功させるためには「なぜ公務員を辞めるのか」の理由を明確にする必要がある。
公務員が無能といった情報に惑わされず転職を考えている人は行動して欲しい。
公務員で培った能力は想像以上に役に立っています。
結局、成功させるかどうかは自分次第でなんとでもなります。