公務員に幸せを求めて就職する人は多い。更に公務員は離職率が低いことでも知られている。
公務員人気が落ちてきたとは言っても定員割れするなんてほとんど無いだろう。なんだかんだ言っても人気の職業に挙げられる。
そうは言っても辞めたい人にとっては苦痛でしか無いだろう。本当に辞めたいのか葛藤している人へ…
結論から言います。
本当にやりたいことがない人は辞めない方が良い。
なぜなら、辞めてから後悔するからです。
本記事では公務員を辞めようか迷っている人が後悔しない選択をするために情報を発信していきます。
◯自己紹介
某中核市で約5年ほど公務員として働いて来ました。その他、外資系企業や大手ホテル業界でも仕事をした経験があります。元公務員として退職した身で見えてきたことを話します。
辞めるか悩む人は多い
世間一般では公務員=ホワイトと思われている。しかし、辞めようか悩んでいる人は本当に多い。
人それぞれ理由はあるにせよ辞めようか本気で悩んでいます。
ではなぜ辞められないのか?
公務員を辞めてこの先やっていけるか?と言う不安があるからです。
辞めることは逃げとか悪いことではありません。辞めてもなんとかなります。
しかし、一番気をつけて欲しいのは辞める選択をして後悔しないのか?です。
退職前に考えて欲しい2つのこと
辞めようか本気で悩んでいる人に考えて欲しいことがあります。
- 現状を変える選択肢は無いのか?
- 辞めてからやりたいことはなんだ?
この2つです。
現状を変える選択肢は無いのか?
現状を変える選択肢はないか考えてみてください。
職場環境や仕事量とかで潰れそうな場合。休職するとかの方法は無いのか?異動して違う配属先にしてもらうことはできないのか?
現状を打破する選択肢が残っているのなら辞めるよりもまずは優先したほうが良い。
辞めてからやりたいことは何だ?
私が一番伝えたいことです。
公務員と言う安定を捨ててまでやりたいことがあるのだろうか?ただぼんやり辞めたいでは後悔します。
後悔する理由は公務員以上の待遇の職場はなかなか無いからです。
自分が本当に挑戦したいことがあれば、公務員よりも条件が下がっても納得できます。
転職するにしても前向きな理由があったほうが成功するし、面接でしっかりした動機を話せます。
どうしても辞めたい…
精神的にも肉体的にももう限界。鬱や適応障害、体に異常がでているなどの状況の人は冷静な判断はできないでしょう。
次へ向けての行動とかやりたいことを考えるなんてよりもまずは今の状況から逃げること。
逃げることは悪いことではない。これ以上続けていたら終わってしまう。
追い詰められている人はまずは逃げてください。
辞めてからわかった公務員の良さ
辞めた人間だからこそわかった公務員の良さがあります。現在勤めている人にはなかなか実感しにくい部分ではあります。
一番言いたいのは、公務員は恵まれている・高待遇であることです。
これは転職市場を見ても公務員以上の待遇は難しいと考えます。実際にどんな良さがわかったか紹介します。
- 給与が良い
- 福利厚生が手厚い
- 安定が確保されている
- 思考停止ができる
- ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
順番に解説していきます。
給与が良い
公務員は毎月確実に給与がでます。更に昇給絶対にあります。
若手のうちは給与が安いデメリットがありますが、年月を重ねると確実に旨味が出てきます。
民間企業の場合、昇給がなかったり賞与もないところがたくさんあります。昇給もその年の出来高しだいで確実に保証されているわけではありません。
給与面での確実保証があるところが公務員の良さの一つです。
福利厚生が手厚い
福利厚生の手厚さも公務員の魅力の一つです。
休職中でも給与やボーナスがでる。また、最長3年間は公務員としての身分が保証されています。
しかし、多くの民間企業では体を壊したからと言って休職や病休の制度があるわけではありません。休んだからと言って会社から給与が支給されることも少ない。
更に、育休や退職金制度が無いところも数多く存在します。個人で退職金を積み立てたりする必要があります。育休についてもまだ浸透していない会社が多いです。
そして、公務員は様々な手当があります。
例えば
- 扶養手当
- 地域手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- 末期手当
- 勤勉手当
- 児童手当
などがあります。
地域手当は地域によって金額が違います。
雪国や山奥など生活に不便そうな所は高いです。
私の以前勤めていた某中核市では一万円ほどでした。
通勤手当は距離により金額が変わってきます。
車だけでなく自転車にも通勤手当が付きます。これは本当に驚きました。
安定が確保されている
何よりも安定があるのが大きいです。
大企業でも終身雇用をするのが難しいと言われる時代。今の所、公務員は終身雇用が約束されている。
この先どうなるかはわからないが、とりあえず公務員であれば勤め続けることができるし、給与やボーナスも決まって支給される。
先の将来設計を立てやすい。ローンを組んだり、大きな出費に備えて計画もできます。
退職したからわかりますが、一度安定を味わってしまうと挑戦するのが恐くなります。後先の計画とか将来について考えてしまい行動できなくなります。リスクを取りにくい性格になってしまう…
思考停止ができる
ある程度やることが決まっているので、後はひたすら自分のやることをやれば良い。
特別資格を取れとか無用なことをする必要が無い。意識高く何かを変えてやるとか常に考えて行動する必要も無い。
急な取引先からの電話などで出勤することや相手に合わせて急に予定を変更することも少ない。
思考停止してとにかく仕事に取り組めば良い。
やりたいことのためにとか人生を変えるためにとか挑戦するとか無い限り、活動的になる必要も無い。
ある意味、思考停止してやりがいとかを見いださない人には良い環境です。
ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
確かに、基本的には定時で帰れます。
仕事とプライベートを両立しやすい環境にあります。
そして、基本的に完全週休二日制です。
ゴールデンウィークも年末年始も休みです。
長期休みが確保できるので旅行など趣味に使う時間も取れて仕事との両立がしやすいと思います。
しかし、部署によっては激務で残業も毎日が当たり前。休日出勤もあるところもあります。
これは運任せなのでどの部署の配属されるかによって大きく変わってきます。
しかし、一年たてば異動希望もだせますので少しの間辛抱するしかないですね。
辞めてから思うこと
辞めた人間だからこそ見えてきたこと、感じたことがあります。
公務員は本当に恵まれている
これは一番感じたことです。
公務員と同じような待遇、もしくは公務員以上の待遇の会社を探すとなると難しいです。
それこそ、特殊な資格やスキルがある人で無いと厳しい。試しに求人を見てください。公務員の待遇の良さがわかるでしょう。
一度公務員を味わうとまた公務員のような待遇を味わいたくなります。だから、公務員を辞めて、しばらくしてまた公務員に転職する人がいるのだと考えます。
こうやって辞めてから公務員の良さに気がついて意見を述べましたが、辞めて後悔はあるのか?
いや、後悔はない!!
辞めてしまっては同じ職場の公務員にはもう戻れない。後悔しないためにも自分の決断に納得する。
スキルや資格の無い人は公務員一択
公務員を辞めた立場から言います。スキルや資格がなく、良い会社が無いと困っている人。公務員を目指しましょう。
なぜに公務員なのか?
答えは単純に待遇が良いからです。
給与やボーナス、昇給も保証されている。基本的に土日祝日休み。有給や育休の取りやすさもあります。
民間企業で公務員並みの待遇のところは少ないです。高待遇の会社は資格を持っていたりスキルのある人しかたどり着けない…
資格やスキルがない人でも公務員は受験するチャンスがあります。年齢や学歴の条件をクリアしていれば誰でも受験することが可能です。
入り口は広いですが出口は狭い…
でもチャンスがあるだけ良い。チャンスがあるならやらない手は無いです!
公務員を目指すなら行政職
公務員にもたくさんの種類があります。
一番のオススメは行政職です。
役所の中の人、事務屋です。
年齢制限で30歳くらいがリミットです。社会人採用枠もあるので受験できるチャンスはあります。
行政職は今の所、リストラはありません。
リストラがある職種もあります。公務員でも現業職はリストラがあります。
現業職は学歴や年齢の条件がゆるく、試験も比較的簡単です。しかし、行政職より給与が安いデメリットがあります。
受験できるのなら行政職を受験したほうが良いでしょう。
社会人は予備校に行くべき
忙しい社会人だからこそ予備校へ行くべきです。
なぜなら、社会人は圧倒的に時間が足りない。現役の学生とも勝負しなければならない。働きながらの勉強は効率を求められます。
更に独学だと躓きやすい。モチベーションも維持できず挫折してします可能性が高いです。
本気で公務員を目指したい人は予備校で勉強を教えてもらうべき。自己投資をすることでやる気が出てきます。
まとめ
公務員を辞めようか迷っている人は2つのことを考えて欲しい。
- 現状を変える手段は無いのか?
- 本当にやりたいことは何か?
何もやりたいことが無い状況で辞めてしまっては後悔します。なぜなら、転職の時に公務員と比較してしまうからです。
後悔しない決断をするためにもじっくりと考えましょう。自分の決断に納得できる理由を探しましょう。
もし、この記事を見ている人で公務員に興味のある方。もしくは転職しようか迷っている方。
チャンスがあるなら受験するべきです。公務員は良いです。公務員でしか味わえない世界があります。