地元から離れて、就職して働いている人は多い。一度は地元を離れて生活したいと考えるだろう。
私も地元から離れて首都圏で約5年働いてきました。いつかは帰らなければならないと思いつつもダラダラと仕事をしてきた。
今回は地元から離れた地域で暮らしている人、地元に帰る決心がつかない人の背中を押します。
結論から言います。
人生に失敗した時に帰るのが良い
失敗は人生の転機です。失敗したタイミングで人生を一度区切りましょう。そして、新たな環境で再起を図ることをオススメします。
◯自己紹介
某中核市で約5年程公務員として働いてきました。その他、外資系企業や大手ホテル業界でも仕事をした経験があります。地元を離れて公務員としての成功を夢見て働いてきた。しかし、失敗した。失敗を経験したからこそ地元に戻るべき理由を説明します。
人生に失敗した時が良い理由
ではなぜ失敗を経験したときこそ地元に戻るべきなのでしょうか?
- 成功しているときは周りが見えない
- 失敗したときは視野が広がる
- 失敗を引きずらない
- 価値観の変化
順番に解説していきます。
成功しているときは周りが見えない
成功しているタイミングで地元に戻る決断はできないでしょう。今ある成功を捨ててまで1から人生をやり直せますか?
いや、無理でしょう。
成功している状況を捨てるといった決断をとれる人は少ない。
今ある状況しか見えていないし、他のことなんて考える余地も無い。
成功している時は素直に今いる状況で頑張るのがベストだと考えます。
失敗すると視野が広がる
単純に成功している、うまく行っている時は勉強したり自分から情報を集めることが少なくなります。
だって、勉強しなくても現状で成功しているのだから格段上を目指す必要はない。要は思考停止している人が多い。
失敗を経験するとその状況から復活するためにあらゆる手段を模索します。
読書や自己啓発、新しい仕事を探したりします。
自然と情報がたくさん入ってくるので視野が広がります。そのタイミングで地元の情報も多く見れる。
地元での取り組みや仕事の情報も目にする機会が増えて来ます。帰郷に対して前向きな選択ができると考えます。
失敗を引きずらない
失敗したら環境を変えましょうねと言う話です。
前と同じ環境(住んでいる地域や仕事をする地域)だとどうしても失敗を引きずってしまうことがあります。
それは、前の職場を見たり、人にあったりすることで失敗を思い出すかも知れません。
挫折を経験したなら思い切って環境も変えて見ましょう。環境を変えるなら地元へ戻ると言う選択肢も大切です。
価値観の変化
地元を離れる前と後では大きく価値観が変わっています。
これまでは興味のないことでも興味が出てきたり、自分のやりたいことに気がついたりします。
都会や他地域で一人で揉まれて来れば人間としても強くなれます。また、多くの情報を吸収して考えが形成されていきます。
地元に対する愛着も強くなる。
価値観が変わったタイミングが新しいスタートをきる最高のタイミングです。
価値観が変わる=新しい挑戦ができる、仕事の選択肢も増えると考えます。
地元へ戻るメリット
では地元へ戻るとどのようなメリットがあるのでしょうか?
- 就職しやすい
- 外からの視点を活かせる
- 復活しやすい
順番に解説していきます。
就職しやすい
地元、田舎=仕事が無い。就職できないと思っている人が多いのではないでしょうか?
地元から一度離れた人は逆に就職しやすいです。
なぜなら自治体でUターン支援をしているからです。
多くの自治体では若者の減少、高齢化に悩んでいます。都市一極集中で地方には人がいないのです。
ですから、自治体で移住者を支援しようと言う制度があります。住まいはもちろんことUターン者の仕事の斡旋を行っているところがほとんどです。
転職サイトも活用しよう
転職サイトと聞くと、地方には関係ないと思われがちです。
地方でも使えます。地方の求人もたくさん出ています。全国展開している企業とか意外に掲載されています。
私自身、地方在住で転職サイトを利用して転職しています。地方だからと言って使わないのはもったいない。
外からの視点を活かせる
外からみた地元の良さや課題が見えてきます。これまで地元にいては見えてこなかったものが離れた人にはみえてきます。
地域を変えるのは「よそ者・若者・バカ者」なんて言われています。
外から見た視点を持っているのが強いアピールポイントになります。
都会、他地域で揉まれて培ってきた経験を活かせるチャンスだと考えます。
復活しやすい
上記で失敗したら環境を変えろと書きました。
環境を変えることで復活しやすいと考えます。
新しい環境は人間に適度な緊張感やストレスを与えます。これまでの失敗を振り返る余裕がないくらい慣れるまでは苦労するでしょう。
しかし、その緊張感が失敗から復活する刺激になります。地元であれば見知った人も多く安心感があります。緊張感を程よくほぐしてくれるのでバランスの良い刺激になるでしょう。
敗北者は酸いも甘いも知っています。もう一度、良かったときの状態に戻したいと努力します。
普通の人よりもやる気や熱意が違います。それだけ復活にかける思いが違います。熱量が大きければ復活するスピードも早い。
失敗した者は成功へ最短距離で駆け抜けます。
私が地元に帰ろうと思ったこと
公務員とした働いていた5年間で何度か地元に帰ろうと思っていました。
というのも、最初は公務員として働きながら地元地域の公務員を受ける予定でした。勉強していたし実際に受験したいました。
運良く合格したのですが今いる環境が居心地が良くて辞退してしまいました。その後も、帰ろう病がでて自治体を受験するのですが不合格。
なんだかんだ理由をつけて勉強もしなくなってしまいました。そして、定年まで関東にいようとか考えるようななりました。
人間は成功していると思考が停止します。今ある幸せを手放してまで新しい環境に行こうとは思いません。
実際に私も仕事がうまく行っていてプライベートでも順調だった。当初の目的なんか忘れて今いる環境を変えようなんて微塵も思わなくなりました。
そして、5年目に適応障害で休職。休職期間に再起を図るために人事と面談したりしました。
公務員として復活する計画でした。しかし、結果として退職しました。公務員に対して魅力がなくなったり、自分の考えが変化してきたからの決断です。
一度失敗すると同じ場所や職業に全く未練がなくなります。未練がないからこそ新しい環境で新しいことへチャレンジするチャンスなのです。
よそ者だから見えてきたもの
一度地元を離れたからこそ見えてくるものがあります。
私の場合は地元の衰退ぶりです。どんどん店や施設が無くなっていく。商店街のシャッターが目立つようになってきました。
また、自治体の地域活性のイベントなどの取り組みにも目を向けるようなりました。行政でも頑張って地域を盛り上げようとしている。しかし、取り組みは一過性のもので持続しない。
更に、この案は誰が考えたの?と言いたくなるような古い考え。もっと若い人の考えを取り入れたら?なんて考えてました。
そこから、若者が農業で街を盛り上げようと活動していることを知りました。若い人を中心に農業組織を作って情報を発信している。
自分も農業に取り組んでみたいと思うようになりました。農業と6次化産業で起業したいと考えています。
外に出なかったら農業に目を向けることもなかったし、地域の取り組みや地域おこしをしている人たちを知ることもなかったです。
外に出たからこそ、見えてくる問題や発想があるのです。外にでてよそ者になった人間こそ、地元の発展のためにできることがたくさんあります。
よそ者の視点で町を変える
外の世界に行ったあなただけが見えてきたものがあるはず。
町の状況や課題など。よそ者の目線を活かし仕事にするなら公務員も良いと考えます。
地元を活性化させたい。変えたい。市民のために働きたい。
ぜひ公務員を選択肢に入れて見てください。
まとめ
人生に失敗したタイミングが地元に帰る一番の時だ。
- 外からの視点
- 環境を変える
- 価値観の変化
これらの理由から失敗は人生の転機と考えます。
今まで外の世界で吸収してきたことを活かして地元に貢献できます。失敗した敗北者が逃げてくるなんてネガティブな理由ではありません。
敗北を知ったからこそ故郷で再起を図ることに意味があります。
帰ろうか迷っている人はとりあえず成功しているなら続けてください。うまく行っていないなら帰るタイミングです。人生を変えるタイミングでもあります。