公務員にせっかくなったのに辞めるなんてもったいない。
安定しているし、一生安泰だろ。
でも、辞めたいと思っている人は多い。
私自身も高い費用を払って予備校へ通い、公務員になりました。しかし、公務員でいることに価値を見い出せなくなり辞めました。
今回は辞めようか悩んでいる人の背中を押します。
◯この記事からわかること
- 公務員を辞めても良い理由
- 公務員が全てではない理由
- 公務員がヤバい理由
◯自己紹介
某中核市の公務員として約5年間働いてきました。その他、外資系企業や大手ホテル業界で仕事を経験しました。実際に公務員として働き、転職した経験から情報を発信していきます。
なぜ公務員を辞めたのか?
では、なぜ私が公務員を辞めたのか簡単に説明します。
公務員になる前は公務員になれば一生安泰で勝ち組になれる。公務員になれば幸せな生活が待っていると思っていました。
しかし、現実は違っていました。
公務員でいることが幸せでは無いと気が付きました。
また、公務員を選んだのは他人からどのように見られるかとかを気にしていた部分もあります。結局は他人目線で仕事を選んでいました。
休職を経験して価値観が変わり、自分の本当にやりたいことを見つけた。やりたいことをやって幸せな充実した人生を送りたいと思ったから退職を決意しました。
辞める時に次がどうなるとか、仕事が決まらないのでは?と言った不安はありませんでした。
もう、マインドが出来上がっていたので辞めることをネガティブにとらえてはいませんでした。ポジティブに新しいことへ挑戦できるうれしさしかありません。
実際に行動した
実際に私は行動しました。
- 辞めたいと思った
- 辞めることを決断して辞めた
- やりたいことをやるために転職した
- 昔より自分の人生を大切にしようと思った
私は公務員を五年で辞めています。最後の1年は休職期間もありました。
休職してから不安でしたが辞めることを決意。人事との面談で退職の旨を伝えました。
そして、給与面はだいぶ下がりましたがやりたいことをやるために転職しました。
2021年4月より新しい職場でがんばります。
辞めることを決断するのはすごく勇気が入りました。まだやれたんじゃないか?もっと他の選択肢もあったのではないか?いろいろ悩みました。
しかし、決断したのは自分。自分の決断を信じましょう。
公務員を辞めても大丈夫な理由
公務員を辞めても大丈夫な理由を紹介していきます。辞めようか迷っている人は参考にしてください。
- 転職が当たり前の世の中
- 市場価値がある
- 働き方の多様性
順番に解説していきます。
転職が当たり前の世の中
今の世の中、転職が当たり前になってきています。
一つの会社に定年まで働き続けることは難しいし、古い考えになってきています。
大企業でも終身雇用を維持するのは難しいと言われています。
更に、アメリカでは平均の転職回数が11回と日本を遥かに上回ります。
この結果を見ると20代はまだ転職経験がない人が半分以上います。30代になると半分が転職経験がある人が出てきます。
この数字はアメリカに比べるとまだまだ低い数字です。しかし、日本市場もアメリカを真似て徐々に変わってきています。
もともと終身雇用制度はアメリカを真似して作り出されたと言われています。現在、アメリカは終身雇用ではありません。
日本もその影響を受けています。転職回数はこの先、増加してくるでしょう。
転職して自分の力を活かせる環境へ行く、自分を高く買ってくれるところへ行くことは悪いことではありません。
市場価値がある
公務員はつぶしがきかない。民間では使えない。このような話を聞いたことありませんか?
これは嘘です。公務員は市場価値があります。
公務員の経験は無駄ではありません。公務員はスキルが身につかないから転職できないと言う人がいます。
では、公務員を辞めて人は次の仕事が決まらないのでしょうか?そしたらみんな野垂れ死んでますよ。
TwitterやYouTubeを見てください。公務員を辞めて次の道に進んでいる人がたくさんいます。
そして、公務員の経験は普通の人は経験できない貴重な経験です。難しい試験を合格しなければなれません。
あなたは合格した一握値の人間なのです。一般人からしたら公務員と言うと「すごい」と言われますよ。
公務員の経歴が評価されるのはある程度勉強ができると言う証明にもなるからです。あとは、真面目で勤勉な事のも繋がります。
企業としても一生懸命働いてくれる人を雇いたい。公務員で仕事をしていたやつなら真面目に取り組んでくれると評価されます。
働き方の多様性
今の時代、正社員としての働き方がすべてではありません。
フリーランスとして独立して稼いでいる人もたくさんいます。幸運なことにフリーランス向けの求人もたくさんあります。
更に、個人で情報を発信できる世の中です。選択肢が無数にあります。
この先、どんどん働き方が変わり、理想の働き方を作れる時代になると考えます。
情報も世の中に沢山溢れています。高額なスクールに通わなくても勉強できます。
フリーとして独立している元公務員も数多くいます。検索してみてください。
公務員がヤバい理由
この先、公務員で居続けるとヤバいかもよ!って言う理由を説明していきます。
この理由で公務員を辞めようか迷っている人もいるかもしれません。辞めたい人の背中をもっと押します!!
- 部署によってはブラック
- 副業できない
- 終身雇用制度の崩壊
- 給与が安い
- 体質が古い
順番に解説していきます。
部署によってはブラック
公務員が全部ホワイトかと思ったか??私は思っていました。
残念!!部署によっては残業当たり前、土日祝日に出勤は普通なんて所があります。
自分の仕事が終わらないで残業や休日出勤は仕方ないでしょう。しかし、仕事をしたのならその分、報酬が欲しい。
残業代がすべてつくわけではありません。
それぞれの部署によって年間の予算が決まっています。当然、残業代も予算から支払われます。
残業代がでる時間が決まっています。それを超えるとサービス残業です。
確か、私のいた自治体は160時間だった気がします。同期で残業が多くて余裕で160時間を超える人もいました。毎日夜の10時に帰ると言っていました。
公務員はワークライフバランスが取れて、アフター5は好きなことができる。いいえ、配属先ガチャで当たりを引いただけの人しかできません。
副業できない
皆さん知っての通り、公務員は副業できません。
残念ながら、副業解禁になった自治体は全国で3つだけです。
しかも、地域の発展に貢献できるような内容の仕事に限ります。例えば、地域のお祭の手伝いとかですね。だから、普通にコンビニでバイトしたりとかはできません。
確かに、届け出をすればできます。しかし、それは一部の仕事だけです。どんなものがあるかと言うと…
わかるように単発の収入しか得られませんね。普通にバイトはできません。
今の時代、給与所得だけではどうなるかわかりません。この先、公務員も給与をカットされたり昇給額が少なくなる可能性も大いにあります。
給与所得のみの公務員は厳しいくなってきます。
終身雇用制度の崩壊
昨今騒がれている終身雇用の崩壊。
公務員も無視できない内容です。
公務員は法律により不当な理由で解雇はできません。公務員はリストラが無いから安泰ではありません。
一部公務員にもリストラがあります。
リストラは現業職だけでなく行政職にも影響を及ぼすと考えられます。
公務員の採用人数は減ってきています。
総務省の発表によると平成6年をピークに公務員の人数は減少傾向にあります。
人口減少に伴う税収の減少。人件費を削減するべく正規職員を減らして臨時や民間委託で賄う。
また、AIの普及により、事務手続きが機械化されたりと人の手を借りなくても済むようになってきます。
今の所、リストラはないですがこの先どうなるかわかりません。
私の勤めていた自治体では令和3年の保育園関連の採用は無いとのことでした。公立の保育園も民営化する流れが出てきており、保育士の確保も難しくなってきています。
給与が安い
公務員が給与面で旨味が出てくるのは50代ころからだと言われています。
若いうちは本当に安い… 公務員の給与については多くの人がYouTubeで公開しています。
大卒の新卒の給与は手取りで15万円ほど。これは田舎の企業と変わりがありません。
実際に50代まで公務員として働き続けることができるかはわかりません。後から旨味がでてもあまりメリットが無いと考えます。
若い内にメリットのあるところで働いて経験を積んだ方が得です。
体質が古い
公務員はとにかく体質が古くて非効率なことが多い。
もっと効率よくできるのに昔の教えを忠実に守っています。新しいことをしようにも前例が無いと動けません。
正直、世の中の流れには乗れていません。
例えば、ペーパーレス化。公務員はとにかく紙媒体が多い。もう、紙が山のように引き出しに入っています。
また、委員会なので連絡網も電話での伝言ゲーム。いや、メールでやれば間違いは少ないだろ?
更にITスキルの低いさにびっくりします。まともにPC使える人が少ない。変な研修やるなら、PCのスキル研修したほうが業務に使えるだろ?
また、精神論を言ってくる奴が未だにいます。仕事にたいする気合が足りないとか。気合ではなくて論理的にやり方を教えたり、解決策を導き出した方が効率もいいと考えますが…
今すぐに辞めれない人へ
辞めたいけど辞めれない人はいますよね。無理にすぐに辞める必要はありません。
毎日仕事が辛いけど、辞められない。でも、毎日が辛い…
では、いつでも辞められるように自信をつけましょう。マインドを変える必要があります。
具体的には何か勉強しましょう。
日本の社会人の勉強時間は1日平均6分。驚くことにたった5分程度しか勉強していないのです。
毎日、1時間でも勉強したら他人とは圧倒的に差をつけられます。更に、勉強することで次へ向けて行動しているので自信にも繋がります。
- 読書
- プログラミング
- 語学(中国語)
- ブログ
次の仕事に繋がるかわからないけど興味のあることなら何でも挑戦した方が良い。
何かしら行動してください。本当に自信に繋がります。そして、辞める決心ができます。
転職活動をしてみる
まだ辞める決心ができない。それなら転職活動をしてみるのはどうでしょうか?
実際に面接に行くとかではなくサイトに登録したり情報を集めるだけです。転職エージェントによる面談を受けるだけでも良い。
何もしないより、飛び立つ準備をしておくと行動しやすいです。
辞めても生きていける
仕事を辞めても生きていけます。日本で野垂れ死にはまずありえません。
何が一番気になるかは次への不安でしょう。
次の仕事が決まるか?うまくやっていけるか?と言った不安があるから行動できない。
辞めてもなんとかなります。
私の周りには住宅ローンがあったり、子供がいる人でも普通に辞めて転職してます。そして、うまく行っています。
辞めることに不安がある人は在職中に転職活動をしてみてはどうでしょうか?
まとめ
公務員を辞めても次の仕事は決まります。
公務員がつぶしがきかない、民間では通用しないわけでは無い。
公務員の経歴は価値があります。
自分の理想とする環境へ行くことは悪いことでは無い。行動することで良い結果がでるし、人生を楽しむことができる。