公務員は人気の職であり合格するのが難しい。
しかし、辞めていく人はいる。それは1年目で辞める場合もあるし、5年で辞める人も…
私は高い予備校費用を払ってまで勉強して合格しました。しかも、ブラック企業に勤めながら…
なんと、予備校費用は2年で60万超えるくらいですよ!!
ロレックスの中古買えますね(笑)
せっかく合格したのに辞めるには理由があります。
今回は私が公務員を辞めた理由4つを紹介します。
私の場合、パワハラにあったとかブラックだったなどのネガティブな理由ではありません。
これから公務員を目指す人や現職の公務員の方の参考になれば嬉しいです。
○この記事の対象者
- 公務員を目指している人
- 現役の公務員
- 公務員に興味のある人
○自己紹介
某中核市で約五年ほど公務員として働いてきました。その他、外資系企業や大手ホテル業界でも仕事をした経験があります。実際に公務員になって理想とは大きく違っていました。入った理由とはズレがでてきたのも退職した原因です。元公務員の立場として情報を発信していきます。
私が公務員を辞めた理由
公務員を辞めた理由は大きく分けて4つあります。
- 大きく稼ぎたかった
- 考えが合わなかった
- やりたいことを見つけた
- 公務員が最強だとは思わなくなった
以上の4つです。順番に解説していきます。
大きく稼ぎたかった
公務員=お金が多く貰えると思う方は多いです。
しかし、その考えは危険です。
私も公務員になればたくさんお金が稼げると考えていました。ですが、民間企業よりもらっているわけではない。
普通?平均的?普通より少ないかも?これくらいの額です。
30代前半で年収400(総支給)くらい。手取りで20万。残業が無いと18万後半とかです。この手取り額には住宅手当や通勤手当が含まれます。
また、ボーナスも手取りで39万ほど。その他、年度末の民間企業との調整金で2万程入ったりします。
世間一般で言われている公務員のボーナスは68万だとか言うのは上の世代の人達です。公務員でお金の面で旨味がでるのは50代ころから。
若手のうちは下積みをして少ない給与で我慢していくしかありません。
また、公務員は昇給額も決まっています。俸給表の従って自分のランクで給与が決まります。ですから、給与に限界が見えます。
正直、公務員は年収1000万とかいるんだろ?と思っていました。そんなことはありません。昔のもう退職した世代だとそれくらい行く人はいるでしょう。
しかし、現役で地方公務員の場合、せいぜい600万以上がいいところ。しかも、昇進できるかはわかりません。
公務員に金持ちと言う幻想をいだいている人はやめましょう。
私は公務員になればお金がたくさんもらえると考えていました。実際に地元の田舎よりは貰えました。当然、関東で勤めていたので貰えますよね。
しかし、田舎の企業でも貰えているところと比べてそれほど変わりがなかった。
たくさん稼いで金持ちになりたいと思っていました。その考えが甘かったです。
公務員は副業も禁止されて、給与所得一本に絞らなければなりません。給与以外の収入源がない以上は生活の質は決まってしまいます。
これからの変化の激しい時代に給与のみで生活を支えていくのは非常に危険です。公務員も給与のカットもあります。どんどん昇給も少なくなってきます。
このような不安から転職を決意しました。
考えが合わなかった
働いていくにつれて考えが変わってきました。
公務員はみんな一緒でみんな良いと言う考えがあります。周りの意見に合わせるのが当たり前。常に他人目線の選択をします。
職業柄、仕方ないのかもしれません。常に住民の目がある。プライベートでも関係ない。監視社会に生きているからこその考えです。
監視は住民だけではありません。職員からの目線や評価もあります。
他の職員にどう思われるか?他と違うと叩かれる。いつも他の誰かの存在を気にしている。
私は他人目線の人生がつまらないと感じました。いつも誰か知らない他人に怯える。みんなと合わせることが正義という考えに疑問を持ちました。
勘違いしてほしくないのですが、仕事で好き勝手に行動したいというわけではありません。チームプレーで職場で団結して仕事を回さなければなりません。
私は個人プレーがしたいからではありません。
常に他者視点の人生を送り、他者からどう評価されるかを気にして生きているのが嫌だと感じました。
人それぞれ違う。個性がある。個々の持ち味を活かした生き方が重要だと考えます。
他人思考型人間ではいたくない。他人に評価されるためにキャラ作りをしなければならない。そんな自分を封じ込めてまで生活したくない。
自分を殺すことができなかったのが辞める理由です。
やりたいことを見つけた
私は五年目の6月から休職をしました。
仕事でのストレスが原因で適応障害になりました。
休職期間中に読書をしたり、自己啓発の動画を見たりしました。色んな人の生き方を学び、考えが変わっていった。
自分のやりたいことを見つけたのです。
公務員時代はなぜこの勉強をするのか?なぜこの仕事をやる意味があるのか?常に考えていました。
自分で意味がわからないことを勉強しても何も入ってこない。全力で取り組めない日々が続きました。
正直、やる気が無いことに取り組むと苦痛で仕方ない。考えが甘いと思うかも知れません。しかし、私は本気で取り組むことができなかった。
「とりあえずやって」「やればわかる」「みんなやってきてるから」と言われる日々。
仕事に意味なんて見出してんじゃねえ!!すみません、今は必要です。何のためにこれをやるのか論理的に教えて欲しい。葛藤の日々でした。
そして今、本気で挑戦しようと思うことを見つけました。公務員として復帰するよりチャレンジしてみたい。人生1度きりなので後悔したくない。
農業分野で独立したい。若者が活躍できる場所を作りたい。地域活性、地域おこしをしたい。このような夢をみつけました。
自分の夢に取り組みたいとの理由も退職に至った要因です。
公務員が最強ではないと気づいた
私は保育園関係の仕事をしていました。公立の保育園はどんどん民営化されてきています。
公務員は解雇がない?そんなことはありません。自分達の仕事がなくなる可能性を知りました。
私のいた自治体では現に保育園関連の職種は採用人数が減っています。首はないにしても任命替えがあったり他の職種に行く可能性もあります。
組合活動で盛んに保育士の確保、保育園の整備、関連職種の待遇改善を要求していました。
組合はほぼ強制加入。毎月3000円も組合費が徴収される。組合の話し合いには必ず参加しないと言われます。
組合の役員も年ごとに回ってきます。役員になれば毎週夜の10時近くまで資料を作ったり勉強会をしたりします。もちろん無給です。
これらの活動や内情を知って公務員も安泰ではないと感じるようになりました。
2ヶ月に一回ある謎の集会。どうでも良いことを話し合い時間をつぶす。もちろん無給で。2時間も拘束されます。結論の見えない話し合いごっこ。
まったく意味がわかりませんでした。集まる意味があるのか?形だけの会合に意味はない。もっと効率よくできるだろう。
ここで不満を申し上げても仕方ない。
謎の活動についての疑問。首になるかも知れない状況。これらの不満があったからこそ転職を決めました。
後悔は無いのか?
せっかくなった公務員を辞めて後悔は無いのか?
正直、半分後悔はあります。
それは、将来の不安とか収入面ではありません。
私は休職して復帰へ向けて取り組んでいました。復帰をしてもう一度結果を残せるように頑張ろうとも考えていました。
自分の思うような成果を出せなかったという後悔はあります。
復帰をすれば異動もあったでしょう。異動して違う先輩に教えてもらえば違った結果になったかも知れません。これはわからない。しかし、時間は戻りません。結果を残せなかったのは自分の責任。違う道を選んだのも自分の責任。
今はまだ辞めたばかりなので悔しさや後悔、寂しさが強い。後ろを向いてばかりはいられません。前を向いて新しいことへチャレンジできることを喜ぼう。自分の決断に誇りを持つ。
公務員を辞めようと悩んでいる人へ
この記事を見ている人の中には現職の公務員で、退職しようか悩んでいる人もいるでしょう。
悩んでいるのなら辞めましょう。
なぜ、悩んでいるのか?周りの反応?迷惑をかける?将来の不安?
自分の人生は自分だけのものです。人生の責任は全て自分。他人目線ではなく自分目線で考えてみてください。
公務員は民間では通用しないという方がいます。全く問題ありません。公務員の経験は活かせます。自分の経験に自信を持ってください。
辞めてもなんとかなる。
私は民間に転職しました
公務員を退職して、民間企業に転職しました。
全くの未経験の分野。公務員のように大きな組織ではありません。しかし、このご時世にすんなりと転職できたのはよかった。
今回私は転職サイトを利用して転職しました。エージェントによる、電話での相談を受けました。
公務員からの転職はスキルがとかいろいろ言われてるのも事実。でも、なんとかなります。
転職を検討している人は転職サイトを利用してみてはどうでしょうか?
まとめ
私の辞めた理由は考え方、価値観のズレが原因。
しかし、公務員で働けたことに誇りを持っているし、経験は無駄ではないと感じている。
これまでお世話になった人たちには感謝したい。
これから公務員を目指す人は考え方の面で参考になるでしょう。公務員の仕事もみんなの役に立つ素晴らしい仕事です。
素敵な公務員ライフを送れるように願っています。