こんにちは。マサです。
社会人やフリーターの方が働きながら公務員試験の勉強をするのはかなり難しいですよね。
仕事をしながらだと圧倒的に時間が足りない。
現役の学生や浪人生を相手に勝負しなければならない。
面接では社会人経験を売りにアピールできます。
しかし、一次試験である教養試験を突破しなければ面接や集団討論などの二次、三次試験には進めません。
一次試験に合格することが公務員になるために至上命題とも言えます。
一次試験に合格しなければどんなにすごいアピールポイントがあっても全く意味のないことになります。
序盤から厳しいことを言いますが、ほんとに働きながらだと時間がない。それだけで不利な状況になってしまいます。
では、どうすればいいか?
結論から言います。
働きながら公務員試験を勉強するには長期戦を想定して計画するべきだと考えます。
一年みっちり勉強して次の年の試験に向けて行動する。
実際私も予備校で一年は勉強が必要と言われました。
しかし、当時の私は「その必要はない、大丈夫だろ」と思っていました。
結果、一年目は希望の役所を落ちました。
やはり、敗因は勉強不足でした。
一次試験で6割は取れました。
しかし、6割ではギリギリ合格かどうか際どいライン。
合格確実にするためには7割以上は狙っていきたい所。
では、そんなに公務員試験は勉強時間が必要なのか?
今回は一次試験の教養試験についてまとめてみたいと思います。
○自己紹介
- 元公務員で約5年ほど勤務
- 働きながら公務員試験に合格した
- 働きながら公務員試験を勉強してうまく行かなかった経験あり
公務員試験の教養試験とは?
教養試験は大きく分けて六題あります。
- 数的処理
- 文章理解
- 人文科学
- 社会科学
- 自然科学
- 時事問題
教養試験は40問出題されます。
5択のマークシート形式で行われます。
その中でも、数的処理、文章理解、社会科学が出題数が多く、最重要項目となります。
この3つで各科目半分以上ミスると落ちる確率がかなり高くなります。
では、各科目を簡単に解説していきます。
数的処理
最重要科目と言っても過言ではありません。
この科目に一番時間を使います。
これが苦手だとマジで公務員試験は詰みます。
問題は数学と言うよりは算数に近いと思ってください。
数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈の4分野で構成されています。
内容は旅人算や確率、図形の問題、嘘つきを当てる問題、資料をみて数値を計算して出すなどです。
イメージとしては中学まで勉強する内容かな?と思います。
数的処理は解き方のパターンが決まっています。このパターンを知らないと終わります。
知っていても当日出された問題に応用できなければ終わります。とにかく厄介。
40問のうち約4割ほどが出題されるので本当にできないと詰みます。
何度も同じ問題集を繰り返し解いて、解放を頭に覚えさせる。そして、完全に覚えたなら、次の問題集に取り掛かる感じで勉強しました。
文章理解
こちらも最重要科目の一つです。
数的処理よりは出題数が少ないですが、2番めに多い科目だと思います。
内容は国語と英語の長文読解です。
国語は現代文の他、古文、漢文も出題もされます。
こちらも解き方のパターンがあり、それを知っていると比較的正解率が上がります。
人によっては普通に解けてしまうかも知れません。
英語に関しては高校レベルの英語が出題されます。
普段、英語になれている現役生なら難しく感じないかも知れません。
しかし、英語から離れている社会人は全問外す危険性もあります。
この科目はひたすらポイントを抑えて、問題を解いて慣れて行くしかありません。
人文科学
日本史、世界史、地理、文芸・思想という内容が出題されます。レベルは高校生程度の問題です。
しかし、範囲が広い。その上、そこまで出題数が多くありません。
暗記の問題なので全部これを暗記しようと思うと時間が足りなすぎます。
社会科学
政治、経済、法律、社会、国際などの問題がでます。
高校生の公民や社会と同じと思ってください。
出題数は3番目に多いです。こちらも最重要科目の一つです。
暗記問題なので広い範囲を暗記しなければなりません。
かなり、時間がかかるし細かいところまで出題されます。
自然科学
化学、物理、生物が出題されます。
問題数はそれほど多くなく、各分野2~3問程度だと思います。
しかし、3分野共に範囲が広い。
暗記だけでなく計算問題もでてきます。
時事問題
ここ近年で起こった、社会的問題や話題が出題されます。
時事問題は毎年違ってきます。
「速攻の時事」という本が毎年発売されるのでそれをみて暗記するだけでOKです。
社会人が公務員試験を勉強する方法
このように、教養試験は出題範囲が広く、場合によっては深いところまで突っ込んできます。
時間がかなり掛かるのが理解できたと思います。
では、社会人はどうやって戦っていけばよいか?
- 計画的にスケジュールを組む
- 捨てる覚悟
- 一日数科目勉強する
以上のことが必要かと考えます。
それぞれ、説明していきます。
計画的にスケジュールを組む
一般的に公務員試験の勉強時間は1000時間必要と言われています。
例えば仕事で土日しか勉強ができない。土日はみっちり8時間やるぞ!って人
8時間☓2日=16時間
16時間☓4週間(一ヶ月)=64時間
64時間☓12ヶ月(一年)=768時間
まったく1000時間に届きません。
土日しか時間が取れないでは合格はかなり厳しいです。
では、どうするか?
基本的に毎日勉強しましょう。
一日3時間勉強したとしましょう。
3時間☓7日=21時間
21時間☓4週間=84時間
84時間☓12ヶ月=1008時間
一年で1000時間を超えます。
休日には3時間以上勉強できるし、その分、他の日を休みにしても大丈夫です。
ポイントは毎日コツコツ続けていく事です。
では、3時間どうやって取るのか?
朝早く起きて1時間。帰ってから2時間やる感じです。
私の場合、朝は数的処理をやって夜に他の重要科目と暗記系をやっていました。
捨てる覚悟
公務員試験の範囲の広さと時間のかかることは理解していただけたと思います。
出題科目の中にはそこまで出題数が多くない科目があります。
捨てましょう。
全部を勉強していては時間がないし効率が悪い。
まず、数的処理、文章理解、社会科学は絶対必要なので毎日勉強しましょう。
捨てるのは他の科目です。
捨てると言っても科目すべてを捨てるのではなく、項目を捨てましょう。
例えば自然科学なら、物理は捨てて、生物6割、化学4割は勉強する。化学の暗記はやるけど計算問題は捨てるという感じです。
全部完璧にやらないともったいないと思う気持ちもわかります。
しかし、2~3問のなかで膨大な範囲のどれがでるかわかりません。
それに時間を掛けるのは時間の無駄です。
一日に数科目やる
一日のうちで複数科目勉強しましょう。
絶対に毎日やってほしいのは数的処理です。
これを軸に計画していきましょう。
例えば月曜日のスケジュールです。
朝、数的処理一時間。帰ってから社会科学一時間。寝る前に暗記科目一時間。
火曜日
朝、数的処理。帰ってから文章理解一時間。寝る前暗記科目2つ30分ずつ。
こんな感じで各科目複数勉強して、勉強する日としない日の間が開かないように工夫して計画を立ててください。
予備校へ通うべき
忙しい社会人は時間の確保が難しい。ではどうするか?
効率よく勉強する必要があります。そのためには予備校に行きましょう。
予備校はオンラインでの受講もできます。最短で合格するには一番オススメです。
まとめ
フリーター、社会人が働きながら勉強するには時間が少ない。
その時間のない不利な状況でどうやって戦うかが重要。
効率よく時間を使う必要がある。
長期戦を想定して一年単位で計画を立てて勉強していく必要があります。
個人的におすすめは働きながら予備校に通うことをオススメします。
ざっくりいうと市販の公務員試験の参考書は範囲が限定されているしわかりにくいです。